今年に入ってからのAIの進化、すごくないですか? ペアコーディングで一緒にプログラムを書いたり、提案資料を自動で作ってくれたり、文章までスラスラ整えてくれたり。ちょっと前まで”未来の話”だったことが、もう普通にできるようになってきています。
それでも、「自分の仕事はまだAIには任せられない」って言う人、まだまだ多いですよね。
でもそれって、AIがダメなんじゃなくて、”使い方を知らない”だけのことが多いんです。
AIって、質問の仕方ひとつで答えがガラッと変わります。ぼんやりした質問をすれば、それっぽいけどピンとこない答えが返ってくる。逆に、目的をはっきり伝えると、驚くほど的確なアウトプットを出してくれます。
多くの人は「AIは使えない」って言いながら、実は”正しい頼み方”をまだ知らないだけなんですよね。今のAIは、知識レベルで言えば大学教授クラス。それを活かせるかどうかは、まさに”使う人の腕”次第です。
これは人間関係にも似ていて、部下をうまく動かせるリーダーと、そうじゃないリーダーがいるのと同じ。AIも「どう頼むか」「どう導くか」で結果がまるで変わります。
というわけで今回は、現場で実際に試して「これは効く!」と感じた活用法を7つ、ざっくりシェアしてみます。
① 目的をはっきり伝える
「メールを書いて」じゃなくて、「取引先に納期延長をお願いするメールを、丁寧かつ簡潔に書いて」って伝えるだけで、アウトプットがまるで変わりますよね。ぼんやりした指示はぼんやりした結果しか生まない——これはAIも人間も同じなんです。「何のために、誰に向けて、どんなトーンで」を一言添えるだけで、精度がグッと上がります。
② 役割を設定する
「あなたはB2BマーケターのプロとしてSNS戦略を提案してください」みたいに、冒頭でAIに”キャラ”を渡してあげるんです。すると、そのキャラに沿った言葉遣いや視点でアドバイスしてくれるようになります。すごくないですか?「法律の専門家として」「10年以上の経験を持つエンジニアとして」など、具体的な役割を設定するほど答えが鋭くなるんですよね。
③ 背景・具体例を添える
「うちの会社はベトナム拠点のITチームで、主に日系クライアントと仕事しています。その前提で〜」みたいに、コンテキストを渡すと一気に精度が上がります。AIってコンテキストが命なんですよね。どんな状況で、誰のために、何を解決したいのかを伝えるほど、的を射た回答が返ってきます。「こういう事例に近いんですが〜」と実例を添えるのも効果的です。
④ 出力形式を指定する
「箇条書きで5点にまとめて」「比較表にして」「初心者向けにやさしい言葉で」など、どんな形で出してほしいかを先に言っておくと、使いやすいアウトプットが返ってきますよね。形式を指定しないと、AIは”なんとなくちょうどよさそうな形”で返してくる。自分が使いたい形を最初に伝えるのがポイントです。プレゼン資料に使いたいなら「スライドの構成案として」、会議に持ち込むなら「議事録フォーマットで」など、使い道を意識した形式指定がおすすめです。
⑤ 繰り返し対話する
1回で完璧な答えを求めすぎると、なんか疲れるんですよね。「もう少しやさしい表現にして」「もっと具体的な事例を入れて」と続けてブラッシュアップしていくのが、AIをうまく使う人のやり方だと思います。AIとの会話って職人と一緒に仕事をするイメージに近くて、最初の一発よりも”やりとりしながら仕上げていく”感覚がフィットします。
⑥ AIを「相棒」として使う
「AIに全部やらせる」んじゃなくて、「AIに下書きを出してもらって、自分が仕上げる」くらいの感覚が、現場ではいちばんしっくりくるんですよね。AIは”代わり”じゃなくて”相棒”。たとえば、会議のアジェンダをゼロから考えるのをAIに任せて、自分は中身の精度を高める——みたいな役割分担が効きます。これからの時代、「AIに負けない人」じゃなくて「AIとうまく組める人」が強いじゃないですか。そのイメージです。
⑦ 失敗を恐れずに試す
「うまく使えなかったらどうしよう」って思う必要、全然ないんです。AIって、試すコストがほぼゼロじゃないですか。どんどん試して、「これは使える」「これはイマイチ」を積み重ねていくのが、結局いちばん上達の近道なんですよね。試行錯誤こそがAI活用の本質。うまくいかなかったプロンプトが出てきたら、それは「次にどう変えるか」を学ぶチャンスだと思って、気軽に向き合ってみてください。
結びに
AIは進化し続けています。
では、私たちはその進化に合わせて進化できているでしょうか。
Linnoedgeでは、AIの存在を前提に、システム・チーム・マネジメントを設計しています。
ぜひ私たちの実績をご覧ください。
AIと対立するのではなく、AIとともに進化する組織を築きたい方は、ぜひ一度お話ししましょう。
あわせて読みたい
- AIが競合になった日——「安いオフショア」は、もう価値ではない
- AIが書いたコードで失敗した話:生成AIコーディングの限界
- AIが変えた、ITディレクターとしての私の働き方
- 組織の知識を文脈ごと残すRAG基盤(実績)

内田 伸Shin Uchida
COO / AIコンサルタント / システム開発プロデューサー · 株式会社リノエッジ
IT業界で35年以上の経験を持つ。医療システム領域を起点に、大手企業向けのシステム開発を経て、現在はAIを組み込んだ業務設計およびシステム開発のプロデュースを担っている。