〜通訳任せにして損をしないための、ホーチミン攻略マインドセット〜
こんにちは。リノエッジの原田祥吾です。
ベトナムへのビジネス視察をご予定でしょうか? 「チャイナプラスワン」の文脈や、IT立国をめざすエンジニア人材の豊富さから、昨今、僕の元へも多くの日本企業の経営者が訪ねてこられます。
そんな中、よく聞かれるのが「英語は通じますか?」という質問です。
もちろん、通じます。
日本より段違いに英語でのコミュニケーションは問題ないです。もちろん通訳を介しての視察でも会話が進みます。
しかし、僕が在住15年の経験から断言できるのは、「アウェーの流儀を受け入れる」という言葉通り、ビジネスで成果を持ち帰るためには、「ベトナム・ローカルルール」の装備が不可欠ということです。
今回は、システム開発やラボ開発、あるいはベトナム進出支援の現場で僕が痛感してきた、「現地で信頼を勝ち取るための7つの言葉(マインドセット)」についてお話しします。
会話の空気を変える「魔法のベトナム語7つ」
「英語が通じるから大丈夫だろう」 「ベトナム人通訳がいるから問題ない」
そう思っていませんか? 確かに視察は通訳経由で進みます。しかし、ふとした瞬間に発する拙くても一生懸命なベトナム語は、相手のふところに飛び込む最強の武器になります。
ベトナム人は非常に情に厚く、自分たちベトナムの文化に歩み寄ろうとする姿勢を高く評価します。以下の7語は、僕がベトナム視察の現場で「かなり使える」と確信している、信頼構築のための最小限セットです。
1. Xin chào(シンチャオ):こんにちは
基本中の基本ですが、笑顔で目を見て言うだけで印象はガラリと変わります。 日本の「お疲れ様です」に近い感覚で、会った瞬間、場の空気を温めるスイッチとして必ず使ってみてください。シンチャオ+笑顔のセットがポイントです。
2. Cảm ơn nhiều(カムオン ニュウ):本当にありがとう
単なる「Cảm ơn(ありがとう)」に「nhiều(たくさん)」をつけてください。
オフショア開発の現場でもそうですが、感謝の総量を言葉で伝えることは、チームビルディングの要です。「ニュウ」を付け加えるだけで、あなたの誠実さが伝わります。ちなみに「nhiều(たくさん)」を2回言って、カムオン ニュウ・ニュウで、たくさんたくさんありがとうになります(笑)
3. Xin lỗi(シン・ローイ):ごめんなさい
素直に謝れるリーダーは、ベトナムでも信頼されます。 小さなミスや、相手の話を聞き取れなかった時に、軽く手を合わせて言ってみてください。謙虚さを体現する日本代表となるように振る舞ってみてください。
4. Bao nhiêu tiền?(バオ ニエウ ティエン?):いくらですか?
視察中、現地のスーパーマーケットやカフェで相場感覚をわかることは重要です。 自分で値段を聞くという行為は、「私はこの国の経済に関心がある」というメッセージにもなります。
ちなみにレストランやカフェで会計する場合は、ほとんどがテーブル会計です。その際は、店員さんと目を合わせて、空中にペンでサインをするようなジェスチャーをすれば伝わります。「Tính tiền(ティン ティエン/お会計)」と添えれば、よりスマートです。
5. Ngon quá(ゴン ワー):とても美味しい!
自己紹介よりも、相手との距離を一瞬で縮める言葉、それが「美味しい(Ngon quá)」です。 会食の場や、オフィスで出されたお茶やお菓子に対して、この言葉を言ってみてください。「ベトナムの食事が合う人=仲間」という認識を持たれ、商談の雰囲気が一気に和やかになります。食はベトナム人にとって誇りですから、そこを褒めるのは最強のアイスブレイクです。
6. Không đường(コン ドゥォン):砂糖なし
これはある意味、あなたの健康を守るための「生存のための言葉」です(笑)。
ベトナムの飲み物は、デフォルト設定だと非常に甘いです。
例えばカフェで「健康のために」とフレッシュなオレンジジュースを頼むと、親切心で大さじ2杯くらいの砂糖を入れてくれたりします。 甘いのが苦手な方や、糖質を気にされる方は、飲み物を注文する際に必ず「コン ドゥオン(砂糖なし)」と付け加えてください。
7. Tạm biệt(タム ビエット):さようなら
別れの挨拶は再会の約束です。笑顔で手を振りながらこの言葉を残すことで、「またこの人と仕事をしたい」という余韻を残せます。

言葉の準備の次は、「戦略」の準備を
ここまでお話しした7つの言葉は、相手への敬意を示すための「鍵」です。しかし、鍵を開けた後に「どの扉を開くか(誰と会い、どこを見るか)」は、また別の戦略が必要です。
次回の記事では、「15年でiPhoneを5台失った僕がたどり着いた、ベトナム視察の持ち物リスト」をお届けします。
「今回の視察で何を確認すべきか、まだ迷っている」
もしそうであれば、渡航前に一度、オンラインでお話ししませんか? 「御社の課題に対して、ベトナムのどのリソースがマッチするか」「通訳を手配して欲しい」など、僕がベトナムの経験を基に、あなたの視察プランの壁打ち相手になります。
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【著者プロフィール】原田 祥吾(Shogo Harada) 株式会社[リノエッジ] 代表取締役。 東京とベトナムの二拠点で、ITオフショア開発・海外進出支援事業を展開。
「気合いより仕組み」を信条に、不透明になりがちな越境ビジネスを構造化する経営者。
「個人のスキル」ではなく「再現性のある品質」を組織と顧客へ提供することにコミットしています。