メインコンテンツにスキップ

Linnoedge

Linnoedge
実績一覧へ戻る
Works — Enterprise AI Platform

どのチームにも、AIはあった。
ツールの間は、まだ人がつないでいた。

AiGen-One — AIを「個人のツール」から「会社の業務」に変える、エンタープライズLLMプラットフォーム

自社開発 — リノエッジが構築・運用 エンタープライズLLM RAG AIエージェント 権限・監査 プラグイン基盤
7 本のプラグイン
プラットフォーム上で稼働中 —
提案書生成から多言語チャットまで
約1 週間
自社ドキュメントの上に
非公開のRAG基盤を立ち上げるまで
4 段階
ロールアウトモデル — 入口のポータルから
全社基盤まで
Context

AI活用は、失敗していない。個人で止まっていた。

いま、どのチームにもAIがあります。こっちにChatGPT、あっちにGemini、誰かのブラウザには個別のエージェント。個人は確かに速くなった。でも会社は、なぜか速くなっていないんです。

時間がどこに消えているかをよく見ると、AIの処理そのものではないことが多い。結果を次のツールへ手で転記する。ファイルを手で移動する。そして「どのデータをどのAIに入れていいか」を、誰かがその場の判断で決めている。

公開のLLMサービスには、もう1枚の壁があります。AIを本当に役立たせる書類——契約書、社内仕様書、顧客情報——は、まさに公開チャットに貼れないものだからです。

AIは動いている。業務がつながっていない。このプラットフォームが埋めに行ったのは、その溝です。

Challenge

「作れること」だけでは、足りなくなっていた。

僕たちはクライアントのシステムを作る会社です。そしてAIの時代になって、はっきりしてきたことがあります。「作れます」は、もう以前ほどの差別化ではない。コード生成が「作れること」を安くしたからです。残るのは、作ったものの周りにあるものでした。

問題はAIを使えないことではなく、AIを会社の業務として配布・接続・運用できないことです。

会社に本当に必要なのは、AIの能力が蓄積されていく場所です。業務システム、データ接続、権限、運用の知見——プロジェクトのたびに消えるのではなく、積み上がっていく場所。それを僕たちは、自分たちで作ることにしました。ホーチミンの自社エンジニアリングチームで、社内開発として。提案資料のためのデモではなく、今日プラグインが実際に動いていて、クライアント向けと同じ作法——Git、レビュー、マイグレーション、監査——で作られたプラットフォームです。

Craft

このプラットフォームの裏にあった判断

AiGen-Oneは、業務アプリの生成ツールとして始まりました。そこから広がって、1つの基盤の上に3種類の能力を載せるものになりました。スクラッチ開発する業務システム。チームをまたいで再利用できるAIスキル。そして、人の確認を挟みながら複数工程を回すエージェントです。

その全体を支えるのが、4層のコントロールプレーンです。人が入ってくるPortal。共通の文脈を持たせるProjects。実行を担うSkills・Agents・Plugins。そしてデータベース・API・本番システムが属するCustom Appsの層。設計の力点は、層と層の「接続部」に置きました。エンタープライズAIが壊れるのは、たいていそこだからです。

正直に言うと、モデルは簡単なほうでした。難しかったことのほとんどは、その周りにあります。誰が何を接続していいのか。変更はどうやって本番に届くのか。そして後から、何を証明できるのか。

入口はチャットボットではなく、ダッシュボード

最初の画面はAI機能ではありません。会社の仕事です。管理者からのお知らせ、社内掲示、今日の予定、承認待ち、最近使った業務。AIチャットはその画面の中に置きました。「別のAIツールを開くのを覚えておいてもらう」設計は、まず使われません。だからAIは、1日の始まりの場所に住まわせています。

プロンプトを、属人ノウハウから会社の資産に

どの会社にも、プロンプトが異様にうまい人が1人います。そしてそのノウハウは、たいていチャットログの中で死んでいく。AiGen-Oneでは、プロンプトをSkillとしてパッケージします。何をするか、指示文、動作確認、呼び出し例。「良い使い方を説明して広げる」が「呼び出せる機能を配布する」に変わります。汎用性の高い機能はプラグインとして業務メニューに配ります——提案書生成、仕様書生成、Gmail問い合わせ対応、多言語チャットなど、今日7本が動いています。

エージェントが流れを回し、人が関所を締める

エージェントは、Skill・プラグイン・API・MCP接続・データベース操作をつないで、実際の作業フローにします。設計ルールはシンプルです。どの工程にも「実行前に人の確認を要求できる」こと。判断のために立ち止まれない自動化に、業務は預けられません。

広げても壊れないガバナンス

接続——API・MCP・OAuth・Git・データベース——は個人のトークンに散らばらせず、1か所で管理します。変更はAIレビュー、エンジニアレビュー、マイグレーション管理を通ってから本番に届き、すべての操作が監査ログに残る。スクラッチ開発したシステムも同じ流れで出荷します。生成コード、Git、プルリクエスト、マイグレーション、リリース。最初の一筆を書いたのが人でもAIでも、パイプラインは1本です。

現場のスタッフ

AIを勉強せずに、
AIを使う

プロンプト研修も、別のAIツールもありません。お知らせや承認で毎日開いているポータルから、チャットでSkillやAgentを呼ぶだけ。この提案書を下書きして、このスレッドを要約して、このチェックを回して。専門知はSkillの中に詰めてあるので、品質が「誰が聞くか」に依存しないんです。

管理者

見えて、統制できて、
良い仕組みを広げられる

利用状況・権限・プロジェクトが1つの画面に揃います。どのチームが何を使っているか、何が承認待ちか、実際に使われているのは何か。うまくいったパターンは、噂で広がるのを待たずに、業務メニューへ配って意図的に展開できます。

エンジニア・SIチーム

1つの基盤の上で、
作り続ける

新しいモデルも、外部連携も、スクラッチ開発も、運用改善も、全部同じ基盤の上に積まれます。「また1つ、つながらないツールが増える」にならない。コードは人が書いてもAIが書いても、Git・プルリクエスト・マイグレーション管理・監査を通って出荷されます。エンジニアリング組織にとってこれは、蒸発するプロジェクトと、複利で積み上がる能力の分かれ目なんです。

Change

Before → After

BeforeAfter
AIの居場所個人アカウントとブラウザのタブの中1日が始まる場所——会社のポータル
良いプロンプト1人のノウハウ。チャットログに埋まるSkill——パッケージ済み・検証済み・誰でも呼べる
複数工程の仕事ツール間のコピペを、人が手で流れはAgentが回し、関所は人が締める
統制と監査「誰が何を使った?」に答えがない権限・レビュー・全操作の監査ログ

AiGen-Oneはいま、リノエッジ社内で動いています。提案書生成から多言語チャットまで、稼働中のプラグインは7本。入口・Skill・Agent・ガバナンスが揃い、企業がPoCを始められる段階まで来ました。それが今の、正直な現在地です。

リノエッジ

プラットフォームの設計・構築・運用 — ホーチミン

Rollout

小さく価値を確かめて、基盤を広げる

1
Entrance
入口を作る
掲示板・AIチャット・汎用プラグイン。毎日開くポータルから。
2
One workflow
1業務を実装する
スクラッチ開発か既存プラグインで、1つの業務をきちんと。
3
Reuse
知見を資産にする
効いたプロンプトをSkillに。回った工程をAgentに。
4
Company-wide
全社基盤にする
権限・連携・監査・本番運用を、会社の標準にする。
FAQ

エンタープライズLLMについて、よく聞かれること

社内データを公開AIサービスに出さずに、LLMを業務で使えますか?

使えます。鍵は、モデルへのアクセスを自社の環境の内側に置き、外に出るものを管理することです。AiGen-Oneでは、ドキュメントは会社のナレッジベースに留まり、検索(RAG)は自社データに対して走ります。LLM本体を含む外部接続はすべて、管理された認証情報・権限・監査ログを通ります。社員は個人アカウントではなく会社のポータルから使うので、社内文書を公開チャットに貼る必要がそもそもなくなります。

エンタープライズLLMプラットフォームは、何でできていますか?

4つの層です。お知らせ・タスク・AIチャットが同居する「入口」(ポータル)。ドキュメント・ナレッジ・課題を束ねる「文脈」の層(プロジェクト)。実際に仕事をする「実行」の層(Skill・Agent・プラグイン)。そしてデータベース・API・権限・監査・本番運用の「企業システム」の層。価値はこの4層がつながっていることにあります。止まっているAI活用の多くは、実行の層しか持っていないんです。

ファインチューニングとRAG、どちらから始めるべきですか?

ほとんどの場合、RAGからです。AiGen-Oneを設計したとき、社内ナレッジにはファインチューニングではなく検索(RAG)を選びました。基盤は約1週間で立ち上がり、元のドキュメントは後から確認でき、知識の更新に再学習が要らないからです。ファインチューニングは、パターンの安定した狭い大量タスクが見えてから検討する話で、最初の一歩ではありません。

AIエージェントが本番で危ないことをしないように、どう防ぎますか?

「モデルが行儀よくしてくれること」には頼らず、チェックポイントを設計で入れます。AiGen-Oneのエージェントは明示的な工程の連なりでできていて、どの工程にも実行前の人の確認を要求できます。システム変更は人が書いたコードと同じ関所——エンジニアレビュー・Git・マイグレーション管理——を通り、すべての操作が監査ログに残ります。「AIが何かしたが追跡できない」という事故を防ぐために、ガバナンス層の全体があります。

導入にはどのくらいかかりますか?

自社ドキュメントの上に非公開のRAG基盤を立ち上げるまでが、約1週間です。その先は正直なところ「最初に回したい業務による」が答えになります。業務アプリとそのデータ接続・承認工程は、本物のエンジニアリングだからです。だからロールアウトは段階制にしています。まず入口、次に1業務、それから再利用、最後に全社標準です。

社員にプロンプトの研修は必要ですか?

不要です。これは願望ではなく設計判断です。良いプロンプトはSkillとしてパッケージされます——目的・指示文・検証済みの呼び出し例を持つ、名前のついた機能です。誰でもチャットから呼べます。上手な人は自分のノウハウを一度だけ資産化すればよくて、会議で説明し続ける必要がなくなります。

どんな会社にも、この形が合いますか?

合いません。必要なのがWebサイトのチャットボット1つなら、プラットフォームは過剰です。スコープを絞った個別開発のほうが安くて速い。この形が合うのは、AIの用途がすでに複数あり、データガバナンスの制約が現実にあり、AIが触るべき社内システムを持っている会社です。まだそこにいないなら、小さく始めるほうがいい。プラットフォームの話は後からでも間に合います。

Tech Stack

使用技術

LLMオーケストレーション RAG(検索拡張生成) MCP(Model Context Protocol) OAuth連携 Git · PR · DBマイグレーション 監査ログ プラグインアーキテクチャ

全社のAI基盤を考えている方へ

あなたの会社では何が要るか、一度話しませんか。

30分。無料。次の一歩をまとめた文書付きです。