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Works — SaaS Development

データはあった。
つながっていなかっただけだ。

パチスロホール向け データ管理SaaS

SaaS データエンジニアリング Laravel Docker スクレイピング 4ヶ月
3,200件+
台データを
毎日自動取得
3時間→0
手動転記が
自動化に
200件超
移行バグを
全件解消
Context

業界に、データが届いていなかった

パチスロ業界には、データが豊富にある。業界最大級のデータポータルには、全国のホールの台別データが毎日蓄積されている。

問題は、そのデータが経営者にも、ファンにも、スタッフにも、うまく届いていないことだった。

スタッフは毎朝、そのサイトを手動で確認してエクセルに転記する。3時間かかる。1日3時間 × 300日 = 900時間。誰かの大切な時間が、毎日、定型作業で消えていた。ファンは情報を求めてSNSや専門サイトを巡回するが、情報は断片的で信頼性にばらつきがある。ホール経営者は競合の状況をリアルタイムで把握できない。

データはあった。つながっていなかっただけだ。

Challenge

「スクレイピングツール」ではなかった

創業15年のホール経営企業の創業者が、ある日これを言語化してきた。

「スタッフが毎朝、業界最大級のデータポータルを確認してエクセルに転記している。これに3時間かかる。誰かの大切な時間が消えている」

最初は「スクレイピングしてデータを表示するツール」に見えた。でも、話を聞いていくと全然違う問題だとわかってきた。スタッフ、ファン、ホール経営者という3つのユーザー像が、それぞれ全く異なる情報を、全く異なる使い方をしている。この3者を一つのシステムで繋ぐには、設計から考え直す必要があった。

Craft

設計思想と、技術的判断の背景

リノエッジがプロジェクトに入ったのは、途中からだった。

別の会社がすでに開発を進めていた。でも商用展開に耐えられる設計ではなかった——そのことは、コードを読み始めた最初の数時間でわかった。その後、前の開発会社はプロジェクトから離れた。

引き継ぎではなく、作り直しだった。

プロジェクト期間4ヶ月。「データ表示ツール」ではなく「ホールエコシステム全体に価値を届けるSaaS」として設計した。軸に置いたのは3つのアカウント区分だ——ホール店舗・クリエイター・ユーザー。この区分に基づいて、機能も画面も、それぞれ独立して設計した。

ただ、プロジェクトで一番難しかったのは設計ではなく、移行だった。初期プロトタイプはReplitで開発されていたが、商用展開に耐える設計ではなかった。Laravelベースのバックエンドに全面移行する過程で、200件を超えるバグが顕在化した。正直、想定以上の数だった。でも1件ずつ潰した。「このフェーズをきちんとやり切るかどうかで、3年後のメンテナンスコストが変わる」という判断だった。

毎日動くスクレイピング基盤

3,200件超のデータを毎日自動取得する基盤を構築した。取得失敗時のリトライ・異常検知・差分更新を組み込み、手動作業ゼロを実現した。1万件規模の同時データ処理を前提に負荷テストを実施済みで、複数ホールへの展開にも耐えられる設計になっている。

マルチホール対応のインフラ

複数ホールが同じシステムを使う場合、データの混在と処理の競合が起きる。Docker Composeによるコンテナ分離アーキテクチャを採用し、ホールごとに独立した環境を保ちながら運用コストを最小化した。

課金設計 — AI機能だけ有料にした理由

基本機能は無料で提供し、AI分析機能のみポイント制で有料化するモデルを選んだ。「まずデータと向き合う習慣をつけてほしい。その先に、AIが何を示すかを体験してほしい」という創業者の意向を受けた設計だ。決済はGMOとStripeを用途別に使い分け、延滞アカウントの管理機能も実装している。

ユーザーアカウント

ファンに、
台の「今」を届ける

台別のスランプグラフをリアルタイムで確認できる。スケジュール管理UIでホールのイベント情報も把握できる。「どの台が今どういう状態か」が、サイトを開くだけでわかる。

クリエイターアカウント

データを見た、
そのまま発信できる

スランプグラフをそのまま保存・投稿画像に変換できる機能を実装した。X(旧Twitter)やInstagram向けの投稿テンプレートも用意し、「データを見た → 発信する」までのフローが1つのツールで完結する。クリエイターが発信するたびに、ホールの認知が広がる仕組みになっている。

店舗アカウント

「あの店の今週は?」が
数字になる

競合ホールのデータ比較ダッシュボードを実装した。「あの店の出玉率は?」「今週の稼働状況は?」が数字で確認できる。ファンからの問い合わせを一元管理するインクワイアリーシステムも稼働しており、対応漏れをなくした。

Change

数字で見る、Before → After

BeforeAfter
スタッフの毎朝手動転記 3時間自動取得 0分
ファンの情報収集SNS巡回、信頼性不明リアルタイムグラフ
経営者の競合把握感覚と経験数字と比較ダッシュボード
移行バグ200件超が潜在全件解消
同時処理能力未確認1万件テストクリア
「このプロジェクトで一番変わったのは、データを見ることがルーティンになったことだ」と創業者は話す。エクセル転記に使っていた3時間が消えた。でも本当の変化は、数字が手元にあることで、次の判断が速くなったことだ。
Tech Stack

使用技術

Laravel Docker Compose Stripe GMO Payment スクレイピング自動化 OpenAI API

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