いちいちドキュメントを書かない、最強の時短術。
こんにちは、リノエッジ代表の原田祥吾@ベトナムです。
突然ですが、「仕様書を書くの、もう疲れませんでしたか?」
「ここのボタンを押下すると、画面がこう遷移して、データはこう処理されて……」 自分の頭の中には作りたいもののイメージがあるのに、それをシステム開発会社に伝えるために、膨大なドキュメントを作る。その作業だけで、何日も、時には何週間も潰れてしまう。
そして苦労して伝えたはずなのに、出来上がってきたものを見て愕然とする。 「……いや、そうじゃないんだよな」
そんな時、ふと叶わぬ願いが頭をよぎりませんか? 「『いい感じでやっといて』の一言で通じれば、どれだけ楽だろう」と。
実はそれ、無理な願いではありません。 今日は、面倒な仕様書作成の呪縛から解放され、「塩少々」という曖昧なオーダーで最高の一皿を作るための、賢いサボり方について書きますね。

「適当」ではなく「直感」で動く
レゴ認定プロビルダーの三井淳平さんの言葉に「考えてからでは遅すぎる」というものがあります。
これは「何も考えずに適当にやれ」という意味ではありません。 「考えが結論に達するまでの『ラグ(遅延)』を、限りなくゼロにする」という意味です。
少し、料理に例えてみましょう。
行きつけのレストランのベテランシェフを想像してください。 彼らは、いちいち計量スプーンで塩を測ったりしません。 「ちょっと塩気が足りないな」と思った瞬間に、サッと塩を振ります。
傍から見ると「適当」に見えるかもしれません。 でも、食べてみるとなんとも完璧な塩加減なんですよね。
これは、彼らが何も考えていないわけではありません。 過去に何万回と料理を作り、失敗し、修正してきた膨大な経験データが脳内にあって、「この状況なら、正解はこれ」という結論が、思考するよりも早く、瞬時に導き出されているんです。
ビジネスもシステム開発も、これと同じです。 いちいち立ち止まって「塩は何グラムにしようか(仕様はどうしようか)……」と会議を開いていたら、美味しいパスタ(ビジネスチャンス)は伸びてしまいます。
今の時代に求められているのは、重厚長大な計画書ではなく、この「プロの料理人のような直感的な判断」なのです。

まだ、レシピ(ドキュメント)通りに作らせますか?
「言いたいことはわかります。でも、私たちはITのプロじゃないんです」
そんな声が聞こえてきそうです。 おっしゃる通りです。ここが、多くの発注担当者様が苦しんでいるポイントのひとつです。
皆さんは、ご自身のビジネス(小売りや物流、サービスなど)のプロですが、システム構築のプロではありません。 だから、「どんなシステムにするか」を決めるための判断材料が少なく、不安になりがちです。
- 「データが0件の時、表示は空白ですか? 『該当なし』ですか? エラー文言の定義もすべてください」
- 「その『戻るボタン』は要件定義書に記載がないので、実装するなら追加費用とスケジュールの見直しが必要です」
「……プロなんだから、それくらい常識的な範囲で『いい感じ』にやってくれよ!」
心のなかでそう叫びたくなりますよね。 でも、従来の開発スタイルでは「仕様書に書いてあること」が全てです。だから、「ドキュメント」でリクスヘッジをしようとする。でも、苦労して仕様書を詰め終わった頃には、ビジネスの状況が変わってしまっている。これでは、いつまでたっても美味しい料理はお客様に届きません。
では、どうすればいいのでしょうか。 ご自身でシステム開発の勉強をして、1万時間の修練を積みますか? ……いや、それは現実的ではありませんよね。
答えは、もっとシンプルです。 「すでに1万時間の修練を積んでいるパートナーの直感を借りる」 これに尽きます。

「あなたの専属シェフ」を持つという選択
ここで、私たちが提案している「リノエッジ・ラボ開発」の本当の価値をお話しします。
少し前まで、オフショア開発というと「コストを安くするための手段」だと思われていました。 でも、リノエッジは少し違います。
私たちにとってのラボ開発は、言うなれば「あなたの専属シェフチームを持つこと」なんです。
行きつけのお店のシェフは、あなたの好みを熟知していますよね。 嫌いな食材、好みの焼き加減、その日の体調に合わせた味付け。 だから、「今日はおまかせで」の一言が成立します。
システム開発における「リノエッジのラボ(専属チーム)」も全く同じです。 わたしたちは単なる技術屋ではありません。あなたのビジネスの「コンテキスト」を共有しているパートナーです。 「来月の商戦、現場がバタつかないように、あの入力画面もっとサクサク動くようにしておいて」 一見の業者さんなら「アレとは何ですか? 仕様書をください」と言われる場面でも、長く付き合っているラボチームなら違います。
「承知しました。現場の人たちが使う在庫管理タブレットですね。キャッシュ処理を見直して、読み込みを高速化しておきます」じゃあ、こんな風に変えましょうか」 と、提案イメージ図がでてきます。
ここに、迷う時間(ラグ)はありません。 あなたが完璧な仕様書を作る必要もないんです。
言葉のズレは「絵」で埋める
とはいえ、「思考のシンクロ」ができるようになるまでには時間がかかるんじゃないか? そんな不安もあるかと思います。
「塩少々」と言っても、人によって感じ方は違いますからね。 そこで私たちリノエッジでは、「AIによるモックアップ作成」を徹底しています。
これが、認識のズレをなくす最強の武器です。
従来の方法だと、要件定義書という「文字と画面の塊」で認識を合わせようとしていました。 でも、文字だけで「使いやすい画面」を想像するのは不可能です。これが、システム完成後に「思っていたのと違う」という悲劇を生む原因でした。
リノエッジは違います。 皆さんの「こんなことがしたい」というご要望をいただいたら、本格的な開発に入る前に、まずAIを使って「動く完成予想図(モックアップ)」を作ってしまいます。
まるで、シェフが「味見」のスプーンを差し出すようなものです。
「こんな画面イメージですか?」 「あ、ここはもう少し大きくしたいな」 「じゃあ、これでどうでしょう?」 「そうそう! これこれ!」
このやり取りを、コードを書き始める前の段階で済ませてしまうのです。
AIを使うことで、モックアップは驚くほどのスピードで作成できます。 これによって、「作ってみないとわからない」というリスクを極限まで減らし、手戻りを防ぐことができます。
文字で100回やり取りするより、1枚の絵を見るほうが早い。 これが、私たちの開発スピードの秘密であり、お客様に「仕様書を書かせない」理由でもあります。
分厚いドキュメントを捨てよう
長くなってしまいましたが、ここまで読んでくださってありがとうございます。
もし今、あなたがシステム会社選びや、進まない開発プロジェクトに頭を抱えているなら、これだけは覚えておいてください。
「あなた一人で、すべてを完璧に決める必要はない」
完璧なドキュメントなんてなくていいんです。 「こんな世界を作りたい」「こんな風に楽になりたい」という、その熱量だけを持ってきてください。
あとは、私たちのような「システム開発の料理人」が、AIという最新の調理器具と、長年の経験というスパイスを使って、最高のコース料理に仕上げます。
分厚い仕様書を書く時間を捨てて、ビジネスの未来を語る時間を増やしましょう。 そのためのパートナーとして、リノエッジを選んでいただけたら、これほど嬉しいことはありません。
まずは、仕事の話でなくて構いません。 「最近、システム周りでこんなことにモヤモヤしてるんだよね」 そんな雑談から始めませんか?
いつの日かホーチミンでお会いできるのを、楽しみにしています。僕のいきつけのレストランにお連れしますね。ちなみに今週のおすすめレストランは、
【今回のまとめ】
- 「考えてからでは遅すぎる」 思考停止ではなく、経験に裏打ちされた「直感」で、判断のラグをゼロにすること。
- 「塩少々」で通じるチーム 一見さんではなく、文脈を共有した「ラボ(専属チーム)」を持つことで、仕様書作成の手間は劇的に減る。
- AIモックアップで「味見」する 言葉で伝えきれないイメージは、開発前にAIで視覚化。これにより「思考のシンクロ」を最速で実現し、手戻りを防ぐ。
【著者プロフィール】原田 祥吾(Shogo Harada) 株式会社[リノエッジ] 代表取締役。 東京とベトナムの二拠点で、ITオフショア・SaaS・コンサル事業を展開。「気合いより仕組み」を信条に、不透明になりがちな越境ビジネスを構造化する経営者。仕様や契約の細部までハンズオンで詰め、「個人のスキル」ではなく「再現性のある品質」を組織と顧客へ提供することにコミットしている。
▼ そのモヤモヤ、まずは原田に話してみませんか? あなたのビジネスの現状を伺い、「どこにラグがあるか」を一緒に探す壁打ち相手になります。
▼原田祥吾との15分面談リンク https://b-book.run/@shogo