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ベトナム進出支援 · 現地で経営する立場から

ベトナム進出の成否は、
始める前に、ほぼ決まっています。

ホーチミンで自分の会社を経営しながら、いくつもの進出のご相談を受けてきました。うまくいく会社とそうでない会社を分けるのは、資本金でも業種でもありません。現地で誰と組み、何を任せ、何を任せないか——その設計です。

書類や登記は、その後の話です。手続きは専門家に頼めば進む。でも、進出が本当に動き出すかどうかは、もっと手前の判断で決まっています。

いま、市場で起きていること

「安く作る」から、
「ベトナムで売る」へ

ベトナムでは、中間層が消費の主役になりつつあります。以前は「安く作りたい」で来ていた相談が、ここ2〜3年で「どう売るか」「誰と組むか」に変わってきました。飲食、小売、食品。対象になる顧客が、あらゆる産業で立ち上がっています。

ベトナム:作る経済から売る経済へ 左の「作る(安い労働力で生産する拠点)」から、矢印を経て右の「売る(拡大する中間層の内需に売る市場)」へ移行する図。 VIETNAM 2026 「作る国」から「売る市場」へ 作る / BUILD 安い労働力で生産する拠点 売る / SELL 拡大する中間層の内需 中間層が、消費の主役になりつつある
「拠点を作る」だけでなく、「この市場に売りに行く」フェーズへ。
いま面白い理由
中小・ベンチャー・個人にとって、ここからの5〜10年は本気で挑む価値がある。
GDP・成長率・隣国タイとの比較、「中所得国の罠」をどう見るかは、別の記事に数字つきでまとめています。ベトナムの所得が上がり、「作る」から「売る」へ。
どこで決まるのか

止まる理由は、
いつも「書類の先」にあります

ご相談を受けると、8割の会社が同じところで止まっています。ワークパーミットも、法人設立も、税務も、専門家に頼めば前に進む手続きです。本当に効いてくるのは、その手続きが終わったあとに起きることでした。

01

採用した最初のスタッフが、半年で辞める。

設立は外注できても、人が根づくかどうかは外注できません。ここを軽く見た会社を、何度も見てきました。
02

本社の承認が遅れて、現地の商機を逃す。

現地のスピードと本社の決裁のずれは、進出の前に、決裁の置き方ごと決めておく話でした。起きてから動かそうとすると、もう遅い。
03

現地パートナーと、前提がずれていた。

契約書には書かれない期待値のずれ。これは、手続きのプロの管轄ではありません。

現地で経営してきて、わかったことは、ひとつです。

ベトナム進出は「設立して終わり」ではなく、「設立してから、本当のスタート」だということ。

— 原田 祥吾 / リノエッジ代表

一緒にやった、という事実

「一緒にやった」会社の話

外から助言するのではなく、自分の資本を入れ、現場に立ってきました。だから、机の上の分析からは出てこない判断ができます。設立支援も、共同出資も、貿易も、そういう経験です。

1
日本の老舗酒造メーカーのベトナム進出

100年以上続く酒造メーカーのベトナム進出に関わりました。最初にやったのは商品を運ぶことではなく、「なぜこのブランドが、ベトナムの人の食卓やお店で選ばれるのか」という仮説を立てることでした。

日本で売れている理由が、そのままベトナムで通用するとは限りません。むしろ通用しないことの方が多い。だから、現地の飲食店やホテルがどんな場面でその一杯を出すのか——そこから逆算して、販路と取引スキームを設計しました。

商品の入り口から、実際に棚に並ぶところまで、ひと通り自分で動いています。だから次の進出でも、どこでつまずくかが、先に見えます。

2
飲食店への共同出資

ホーチミン市内の飲食店に、複数の店舗で共同出資しています。コンサルとして外から助言するのではなく、自分の事業として現金を入れ、損が出れば自分も被る側に立っています。

なぜそこまでするのか。外から眺めているだけでは、ベトナムの消費者の本当の財布の感覚も、現地スタッフが何で動いて何で辞めていくのかも、結局わからないからです。自分のお金がかかって初めて、「なんとなく良さそう」では済まなくなります。

その緊張感の中でしか見えてこない現場があります。御社の進出を考えるときも、僕はその目線で一緒に見ます。

3
あるシステム会社の進出支援

最初のご相談は「エンジニアを採りたい」でした。でも、本当に決めなければいけなかったのは、もっと手前のことです。どんなスキルの人を、どんな条件で採るか——それは「ベトナムでどんな文化の会社をつくるか」と、ほとんど同じ問いでした。だから、採用基準を設計するところから一緒に始めました。

オフィスの場所も、ワークパーミットを通す順番も、設立後の経理体制も、すべてその一つの判断にぶら下がっています。バラバラの手続きとして専門家に振り分ければ、たぶん「設立」はできた。でも「回る会社」にはならなかったと思います。

設立から半年後、現地のメンバーが自分たちで意思決定を始めた瞬間がありました。進出が成功したと言えるのは、その日です。書類が揃った日ではありません。

ITシステム開発の拠点づくりについてはこちら
4
日越間の農産物・食品貿易

ベトナム産のカカオ豆を日本へ輸出し、ベトナム産のチョコレートを日本市場に持ち込んでいます。農家との直接交渉、検疫や輸出の手続き、日本側のバイヤーとの接続——ひと通り、自分の手で通しました。

この仕事でいちばん難しいのは、実は書類でも検疫でもありません。農家と、何を約束し、何を約束しないかです。価格だけでつながった関係は、翌年には別の買い手に流れていく。貿易実務の教科書には、そこは書かれていません。

モノが国境を越えて棚に並ぶまでに、どこで信頼が切れるか。それを一度、自分で経験したことが、進出支援のときの判断材料になっています。

↳ 現場メモ — ホーチミンの日本食イベントのブース運営から ブースの設営も、現地スタッフとの段取りも、パートナーとの打ち合わせも。地味な部分こそが、進出がうまくいくかどうかを分けます。

「ベトナムに詳しい人」より、
「ベトナムで実際にやった人」。

対応範囲

大事なのは、
「何を任せ、何を任せないか」です

対応できる範囲は下のとおりです。ただ、全部をまとめて任せることが正解とは限りません。御社の体制を見て、自分でやるべきところと任せるところを切り分けるところから、一緒に考えます。

販路から始める進出
法人設立を待たず、まず飲食・小売・ホテルへのテスト販売や代理店探しから動く。
会社設立支援
IRC・ERC取得、定款作成、投資登録から法人設立まで。
採用・人材育成
採用基準の設計、面接同席、入社後オンボーディングの設計。
オフィス・店舗選定
エリア選定から内見・オーナー交渉のサポートまで。
ワークパーミット取得
外国人スタッフの労働許可証・TRC申請。
経理・バックオフィス立ち上げ
現地経理担当者の採用支援と業務フロー設計。
市場調査・内需検証
現地ヒアリングと競合分析で「拡大する中間層に、本当に売れるか」を確認。
輸出入・貿易実務
日越間の輸出入手続き、現地パートナー探し。
販路開拓
飲食・小売・ホテルチャネルへのルートアクセス。
AI活用の仕組みづくりと組み合わせることもできます
なぜ、一緒にやるのか

市場を読む人間が、
現場に立っているかどうか

判断と実行が、地続き

市場を読む人間が、設立も運営も見ている

市場を判断する人と、設立・採用・運営を動かす人が同じ。だから、判断が現場でぶれません。

自分もリスクを取る

外から助言するのではなく、自分の事業で市場に立っている

飲食店への共同出資も、農産物の貿易も、自分が損をする側にいます。だから、外からは言えない話ができます。

現場にいる

ホーチミンの現場から、机の上で語らない

日本食イベントの運営から、酒造メーカーの販路開拓まで。現場で実際にやってきたことだけを話します。

資料で語る人か、現場でやってきた人か 外から助言するコンサル(資料と一般論・現場に立たない)と、現地で自分の事業を経営してきた当事者(飲食・貿易で自分も市場に立つ・助言が机上でない)の対比。サービスが資本提供であることを意味しない。 誰と組むか ・ WHO YOU PARTNER WITH 資料で語る人か、現場でやってきた人か コンサル(外から) Advises from the outside ✕ 資料と一般論が中心 ✕ 作って終わりで消える Never on the ground 現場でやってきた当事者 Operates in the market ✓ 現地で自分の会社を経営 ✓ 飲食・貿易で自分も売っている Advice grounded in doing

うまくいくのは、御社の事業が回り出したとき。
僕たちの仕事が終わったとき、ではありません。

Process

進め方——「売れるか」を確かめてから、会社をつくる

順番の話を先にさせてください。設立を最初に置くと、あとから全部やり直しになる——そういうご相談を何度も受けてきました。僕たちの標準は、こうです。

1
30分の壁打ち(無料)
何を、どこで、いつまでにやりたいか。そこから一緒に整理します。「進出しない方がいい」という結論になることもあります。そのときは、正直にそう言います。
2
市場検証——本当に売れるかを、現地で確かめる
デスクリサーチと現地ヒアリング。飲食店・小売・ホテルの棚の前で、価格帯と競合を見ます。日本で売れている理由がベトナムで通用するかどうかは、レポートの中ではなく、ここで大体わかります。
3
テスト販売——法人をつくる前に、小さく売ってみる
現地パートナーや代理店を経由すれば、法人がなくても売れます。ここで手応えがなければ、設立費用を使う前にやめられる。この順番そのものが、いちばん確実なリスクヘッジだと考えています。
4
設立——手応えが出てから、会社をつくる
法人形態、拠点、そして採用基準の設計。IRC・ERCの取得や登記の手続きは、ここからで間に合います。書類は専門家に頼めば進みます。急ぐべきは書類ではなく、その前の検証です。
5
運営伴走——現地チームが自分で回り出すまで
採用、経理の立ち上げ、ワークパーミット。「設立してから、本当のスタート」の部分を一緒に走ります。現地のメンバーが自分たちで意思決定を始めたら、僕たちの出番は減っていきます。それが正しい形です。

すでに設立済みで壁にぶつかっている場合は、途中のステップから入ります。順番は、御社の現在地に合わせて組み替えます。

Pricing

費用の目安——出せる数字から、先に出します

進出支援の費用は、「どこからどこまで任せるか」で桁が変わります。だからこそ、先に出せる数字と、出せない理由の両方を書いておきます。

30分の壁打ち
無料
状況の整理と、次の一手の方向づけまで。検討の初期段階でも構いません。
会社設立の実費
30〜80万円程度専門家費用込みの相場
業種(ライセンス種別)と資本金で変わります。僕たちに頼む場合も、登記専門の事務所に頼む場合も、実費の相場はこのあたりです。
市場検証・テスト販売の設計
壁打ち後に見積もり
どの街の、どのチャネルで、何を確かめるか。範囲によって規模が変わるので、そこを決めてから提示します。
設立から運営までの伴走
関与範囲を決めてからお見積もり
全部を任せるより、御社でやるところを残した方が安くなり、そして強くなります。「何を任せないか」から一緒に決めます。

参考: 進出コンサルティングの一般的な相場は、事前の市場調査だけで数十万円からと言われます。同じ額を使うなら、僕たちは「レポートを納品して終わり」ではなく、売れるかどうかを実地で確かめるところまで使うことをすすめています。テスト販売から始めれば、法人設立の費用を使う前に、市場の答えが出ます。

正直に言うと、登記だけを最安で済ませたい場合、僕たちは向いていません。手続き代行を専門にする事務所の方が安いはずです。僕たちがお役に立てるのは、「設立の先」まで見据えている場合です。

進出を検討している段階でも、もう動き始めて壁にぶつかっていても。
まず、30分話しませんか。

30分の壁打ちを予約する
FAQ

よくある質問

所得が上がり、中間層が消費の主役になってきたからです。これまでの「安く作る」拠点としてだけでなく、「拡大した内需に売る」市場としての魅力が、ここ2〜3年で急に立ち上がっています。一方で韓国・中国勢との競争も激しく、「日本ブランドだから売れる」だけでは通用しなくなりつつあります。だからこそ、現地で動ける相手と組む意味が大きいと考えています。具体的な数字は、ブログ記事にまとめています。
もちろんです。むしろその順番のほうが合理的なケースは多いです。先に小さくテスト販売をして「本当に売れるか」を確かめてから設立する、という進め方を、いくつかの会社と一緒にやってきました。設立ありきではなく、御社の目的から逆算して順番を決めます。
近年ベトナムでの登記手続きはオンライン化が進み、かなりシンプルになりました。LLC(有限責任会社)の場合、IRC(投資登録証明書)取得まで約15営業日、ERC(企業登録証明書)は3〜5営業日が目安です。しかしながら外資系企業の場合は諸々の手続きが複雑なので、実際には数ヶ月かかることもざらにあります。設立費用は業種(ライセンス種別)と資本金によりますが、専門家費用込みで30〜80万円程度がひとつの相場です。ただ、業種・出資比率・事業内容によって追加手続きが必要なケースがあります。まずはご状況を聞かせてください。
業種と目的によります。IT・消費財系はホーチミン市の方が人材プールが厚く、外資系の集積も高い。製造業でサプライチェーン重視なら、北部(ハノイ近郊)の工業団地も選択肢になります。ホーチミンを拠点に事業をやってきた経験から言うと、「最初に信頼できる人がいる方から入る」という判断が、思ったより重要です。
申請から取得まで通常45〜60日程度です。学歴証明・職務経歴・犯罪歴証明など、本人の状況によって必要書類が異なります。書類に不備があると大幅に延びるため、早めの準備を推奨しています。近年は公安が厳しくなっているので、観光ビザで働いているインターンなどの取り締まりも厳しくなっています。10年前は緩かったルールも、今のベトナムはかなりシビアになってきています。ワークパーミットは必須ですね。
JETROは情報提供と初期相談に強く、コストも低い。ただし実行支援はしません。書類の手続きを動かしてくれるわけでも、採用の現場に立ってくれるわけでもない。僕たちは、動きます。「やってみて、詰まったら一緒に考える」という関係です。
できます。むしろ大手コンサルが取り上げにくい規模の会社の方が、一緒にやりやすいと思っています。「まず小さく入って、手応えを見て拡大する」というアプローチを、いくつかの会社と一緒にやってきました。
僕たちが見てきた範囲では、3つあります。設立そのものがゴールになっていて、そのあとの運営が設計されていないこと。現地で判断できる人がおらず、すべて日本の本社に持ち帰ってしまうこと。そして、撤退ラインを決めていないこと——やめる条件がないと、ずるずる続いてしまいます。逆に言えば、この3つを始める前に設計しておくだけで、失敗の大半は入り口で避けられると考えています。
できます。ただ、ベトナムでは会社の清算・撤退は設立より手間がかかると言われていて、完了まで1年以上かかるケースも珍しくありません。だから僕たちは、入り方を小さくすることをすすめています。法人をつくる前のテスト販売なら、撤退は「取引をやめる」だけで済みます。やめ方まで設計してある進出の方が、思い切って攻められると考えています。
まず、話しましょう

検討中でも、もう動いていても。
30分で、次の一手が見えてきます

進出を検討している段階でも、すでに動き始めているけれど壁にぶつかっている状態でも、どちらでも構いません。30分の壁打ちで、何が課題で、何から手をつければいいかが見えることが多いです。

お聞きすること
何を、どこで、いつまでにやりたいか。今どこで詰まっているか。具体的な状況を教えてください。
お返しすること
現地の実態から見て、何が課題で、何から手をつければいいか。正直なところをお話しします。
1
30分の壁打ちを予約する — オンラインで、ご都合のいい時間を選んでください
2
状況を聞かせてください — 何をやりたいか、今どこで止まっているか、ざっくばらんに
3
次の一手を持ち帰る — 現地の実態から見た課題と、最初にやるべきことが見えます
話す相手
原田 祥吾
リノエッジ代表 — ホーチミン市

ホーチミンで会社を経営してきました。最初の数年でわかったのは、僕が自分のやり方を世界の標準だと思い込んでいた、ということでした。言語ではなく、物事の優先順位の付け方が違う。それに気づいてから、経営の前提そのものが変わりました。

システム会社の採用基準を一緒に設計したのも、飲食店に共同出資したのも、その延長線上です。自分が損をする側に立って初めて、見えてくる景色があります。

「ベトナムについて詳しい人」よりも、「ベトナムで実際にやった人」のほうが、お役に立てると考えています。